ボクが尊敬して止まない男の話

お酒の話じゃなくて、映画の話をしよう。
ボクが大好きな「ロッキー」の話。

もう何度も観てるんですが、またツタヤで借りてきてしまいました。もうDVD買っちゃえばいいのにね。今回は「ROCKY 4」と「ROCKY 5」。な~んて話を仲間の一人にしたら、ボクより年下の男なんですが、「今さらロッキー?一作目しか観てないんだけど、続編ってどうなの?」なんて言うんです。

ダメだ!
ダメだお前は!

話にならないね。自分の事を、一本筋の通った気概のある男だ、そうありたいって思うのなら今すぐロッキー・シリーズは全部観たほうがいいよ。マジでマジで。

知っている方には今更な話ですが、ボクが尊敬する偉大な男の一人、シルベスタ・スタローンのことを書きます。「何て喋ってるのか聞き取れない、あの筋肉俳優でしょ~」なんてイメージは…まあ当たってるんですが、きっと誤解してるよ。

スタローンがゆがんだ顔して、どもって喋るのは、産まれた直後の医療処置がまずかったからなんです。今の風貌じゃ信じられないけれど、若いころは周りに散々馬鹿にされて、ずっといじめられっ子だったんです。

すっかりスレて、学校を辞めて、もうやりたい放題な不良少年。「お前は頭が悪くてどうしようもないから、体だけは鍛えておきな」って親の教えで、母親が経営するボクシングジムに通いながら、暴れまくって、仕事にも恵まれず、貧乏で貧乏でたまらない毎日。大学で演劇を学んでも、学費が払えなくて中退。どうにも首が回らなくて、ガタイだけが取り柄で、ポルノ映画で男優して食いつないで。俳優で成功することを夢見てオーディションを受け続けても、ゆがんだ顔とドモリのせいで、カスリもしない。それでも、何度でも、諦めない。

そんな暮らしの中で、スタローンはボクシングの世界タイトルマッチ「モハメド・アリ対チャック・ウェプナー」を観たんだ。当時、29歳。

当時のモハメド・アリは、ボクサー人生のピークは過ぎていたけれど、やっぱり黒人のスーパースター。アリのベルトに挑戦するのは、噛ませ犬の白人ウェプナー。3ラウンドももたずにあっさり終わるなんて前評判に反して、本当に泥仕合。ウェプナーは一度はダウンを奪いながらも、アリにボコボコにされて、それでも何度も立ち向かって、とうとう15ラウンドにKO負け。

スタローンは、この試合に感動して「ロッキー」の脚本を書き上げて、映画制作会社に売り込みに向かったんだ。脚本はプロデューサーから高く評価されて、「そうさなあ、主演はポール・ニューマン、アル・パチーノもいいな。大物俳優を使って大ヒットさせよう」なんて流れを絶ち切って。

ろくすっぽ貯金も無いのに、ウン十万ドルの高値が付いた脚本を売らないんです。スタローンは、出演料も脚本料も関係ない、自分が主演するんだって。今まで俳優として何一つキャリアの無い、オーディションにも受からない、ゆがんだ顔して台詞もロクに話せない、30間近の男が。その後の成功は、みんなが知る通り。

こんな作り話みたいなアメリカン・ドリーム。スタローンの生き様は、ロッキーと同じ、絶対に諦めない不屈の精神が宿っています。ロッキーの映画に熱くならない、心が震えないなんて、男じゃないよ!

シュワちゃんもよく引き合いに出されるけれど、映画のストーリーのシンプルさでいったら、やっぱりスタローンが大好きです。セガールおじさんみたいに、変にセクシーシーンを織り交ぜないところもいいね。家族で観ても楽しめる、最高の映画だと思います。

正直、シリーズ5話目のシナリオはどうかと思うけど…。愛弟子とストリートファイトで決着付けるなんてトンデモ展開です…。

スタローンの生き様を知らないなんて、男が廃れるぜって話でした。
ぜひ、NASHのカウンターでスタローンの男気を語りましょう。

……

話題は変わるけど、ロッキーの彼女役、エイドリアンの女優「タリア・シャイア」はコッポラ監督の妹なんだよね。やっぱり大好きな映画「ゴッド・ファーザー」でアル・パチーノ演じるマイケル・コルレオーネの妹役で出演してます。