カクテル「サイドカー」、思い出話に付き合ってよ Vol.1

「サイドカー」という名前のカクテルがあります。

とっても有名な、スタンダード・カクテル。
ボクにとっては、大切な思い出が詰まったカクテルです。

数回に分けて、「サイドカー」の事、思い出話を書いていこうと思います。

……

細い足の、華奢なカクテルグラスに注いで作る、ショート・ドリンク。

ショートというのは”短い時間で飲んでね”という意味です。氷が入っていないから、美味しく飲める温度を保てる時間が短いんだよ。急かしてるわけじゃないんです。

名前の由来は、あのバイクの横の側車、サイドカー。諸説あるけれど、一番有名なのはレシピを作ったお店の常連客が、いつもサイドカーでやってきたから、とか。

「サイドカー」はね、カクテルの中でも基本にして王道。美味しく作れるようになるまでが大変です。

道具があって手順がわかれば、誰だって何でも美味しく作れると思ったら大間違い。こればっかりはやってみなけりゃ、わかってもらえないだろうな。

自宅でお酒や道具をビシっと揃えて。ボクはそういう趣味の方、感心してしまいます。興味を持ってもらえることは、お酒の世界で生きている立場として嬉しく思います。でもね、もしもレシピ通りに作ってみて、ふ~ん…なんだこんなもんかって思ったら、まあプロが作る一杯を試しにおいでよ。

カクテルの世界は、基本はあっても正解はありません。上等なお酒を使えばいいか、氷だって、道具だって。お店や造り手によって、スタイルはいろいろ。

例えば、上等なブランデーで作るから最高の「サイドカー」になるのかというと、そうかもしれないし、違うかもしれない。

それを飲み手が愛せるかどうかが、大切なポイントです。

全然本題に入れませんでした。次回は「サイドカー」のレシピと、バーテンダーの技術の話。。

~第2回に続く~