ウイスキー&コメディ、映画「天使の分け前」

観てもいない映画の話でスミマセン。
今上映しているらしいよ、映画「天使の分け前」

天使の分け前といえば、ウイスキー好きにはお馴染み。もともと英語では”Angel’s share”と言います。

スピリタスという、アルコール度数がほとんど100%のウォッカがあるけれど、そのまま割らずに飲むと口の中が強烈にスースーします。

これ、アルコールが揮発して飛んでる状態ね。気化熱、アルコールが気化するときに熱を一緒に奪う現象。夏場の打ち水とおんなじ。

ウイスキーも蒸留酒。蒸留を終えて樽に詰める液体をニューポットと呼びます。この頃のアルコールは70度近く。その後、少なく見積もっても10年ぐらい、あるいはもっと樽の中で熟成させます。

その間に、アルコールが飛んでウイスキーが減っちゃうんだよ。

普通、ウイスキーは熟成期間が長いほど高価です。なぜかというと、

  • 揮発して減っちゃうから
  • 保存と管理の手間が余計にかかるから

30年熟成のウイスキーなんかは、元々詰めた量の半分近く蒸発しちゃいます。

もったいないと思うもしれませんが、熟成過程がなければ美味しいウイスキーにはなりません。蒸留したてのウイスキー原酒(ニューポット)は無色透明で、飲んで美味しいってものではないです。長い時間をかけて、少しずつ樽の中で呼吸しながら美味いウイスキーが出来上がります。その代償が「天使の分け前」。

長く寝かせるほど美味しくなるかというと、ウイスキーにもそれぞれ性質があるし、人それぞれ好みもあるから、一概には言えないけどね。

で、タイトルもそのまんまの映画がやってるそうです。ウイスキー入門にはいいかもね。ボクは予告編見ただけですが、よくある人情コメディって感じで、正直あんまり興味ないや。

» 映画「天使の分け前」公式サイト

angels_share

ウイスキーのテイスターといえば、ビールの世界でもお馴染み、マイケル・ジャクソン氏。歌手のMJとは別人です。二人とも、もう他界しちゃったけれど。

ボクら酒の世界では神様みたいな存在ですが、輿水精一という方がいます。サントリーのチーフ・ブレンダー。サントリーのウイスキー造りが発展して、世界で評価されるようになった立役者の一人です。お話させてもらったことがあるけれど、人間の研ぎ澄まされた感覚って本当にすごいよ。講演会なんかの機会でお話を聞けるチャンスがあったら、是非!