バーテンダーが困っちゃうオーダー

成人式も終わったし、これからバーに行ってみたいなって若い飲み手に贈ります。NASHに来てくれて、バーに興味はあったけれど、なかなか勇気が出ませんでした~ってお客さま、結構多いんです。

初めてのバーを訪れるときは、バーで遊び慣れてる人間だって心のどこかに緊張があるんだよ。バーの扉は重いものなんです。NASHの扉は軽いけどね。ちょっと押すだけでスッと入れます。ホントホント。笑

前にブログで「おまかせ」の話をしたけれど、今日もそんな話をします。
» ショートコント、バーで「おまかせ!」

バーテンダーが困っちゃうオーダー。バーに遊びに来て、何を飲むか聞かれて、

「オススメくださ~い」

これね、困っちゃうんだ。タクシーに乗って「どこか連れてって」とか、薬局に行って「何かお薬ください」って言うのに似た感覚です。

この台詞、気持ちはよくわかるんです。バーにはメニューが無いことも多いし、見たってお酒に慣れていなければ知らない横文字が並んでチンプンカンプン。じゃあいっそ、バーテンダーにまるごとに委ねちゃおうってね。

ボクは占い師でもエスパーでもないから、「お客さまが今飲みたい最高の一杯」だなんて、当てっこないよ。ドラマやマンガみたいにはいきません。

お酒は嗜好品。それ以前に、飲み手によって、状況によって、毒にも薬にもなります。ボクがお客さまのことをよく知らないのに、無責任にオススメするなんてことはできないんです。

じゃあどうしたらいいのって、教えなきゃそれこそ無責任だね。

飲みたいお酒の種類が決まっている方は、例えば「ジンを飲んでみたいんだけど~」。

今の気分を伝えたいのなら、「○○を食べてきて(食べに行く)から」「体が冷えちゃって」「ガツンときついの」とか、何でもいいんです。

他にはね、本当にバーに来るのは初めてなら、普段飲んでるお酒を伝えるのもいい。例えば、カシスオレンジやファジーネーブルみたいな、チェーンの居酒屋さんで飲めるカクテルでも。全然別物なんだって驚くと思うよ。

お金が心配なら「3千円でウイスキーを飲ませてください!」って言ってくれたらいいよ。

最初っから格好つけなくていいんです。気楽に何でも相談してくれたら、ボクは内心嬉しいんだ。「25歳までのお客さまにはいつでも一杯ごちそう」なんて事をしてるのも、キミたちにたくさん遊びに来てほしいって気持ちでいるからなんです。