「ペルノ」は「パスティス」に非ず…ややこしいですが

もう試していただけましたか!?

あぶさん!

じゃなくて「アブサンティーン」。

» あぶさん、アブサン、ジャン・ボワイエ「アブサンティーン」

魅惑の酒「アブサン」を、ちょっとおさらい。

  1. アブサンはゴッホやピカソ、フランスで19世紀初頭に大人気
  2. 中毒性、幻覚作用が疑われて製造禁止に…
  3. 代わりに、”まがい物”が語源の「パスティス」が流行
  4. 1981年に解禁したアブサンは、昔のものとは別物だった

この流れで言うと、「アブサンティーン」は(4)で生まれた酒ということになりますが、まあ自信を持ってオススメできる、素晴らしいお酒です。

話を戻して、今日は「アブサン」の代用として飲まれるようになった「パスティス」というお酒。

写真は「ペルノ」というお酒です。種類は「アニス・リキュール」。水割りにすると、白く濁ります。

見た目はマミーとかビックルとか、乳酸菌飲料のようなをしていますが、なかなか好みが分かれるお酒です。

アニスはハーブ・薬草です。味と香りは八角とよく似てます。中華に使う香辛料ね。植物学上は全然別物。

実は「パスティス」も「アニス・リキュール」も、大差ないんです。どちらもアニスが主原料。同じものと思っていいくらい。ほとんど一緒なんですが、EUの細かい規定があって「ペルノ」は「パスティス」と呼べないんです。

実は、NASHには今のところ「パスティス」は置いてないんだけどね。「パスティスください」とオーダーしていただいたら、「ペルノですが、よろしいでしょうか?」という、お決まりのやり取り。

「ペルノ」は「パスティス」じゃないって事実は結構有名で、ハーブ・リキュールの世界は本当に底が知れません。

昔々の時代から、一族やら修道院やらで、門外不出の酒として作られてきたようなのも多くて、ジャンル分けすること自体に意味がなかったり。それでも現代の製造や輸出入の規制に沿わせるには、無理にでも分類基準を設けなけなきゃってな大人の事情でしょうね。

同じくアニスを使ったギリシャのお酒「ウゾ」。こちらはグレープ・リキュール、要するに熟成前のブランデーがベースになってます。

飲みやすさ、とっつきやすさで言うと、「ペルノ」よりも「ウゾ」から試してみるといいかもね。

やっぱりアニスが香る、トルコの「ラク」というお酒もあります。「ラク」はね、NASHには置いてません。ごく個人的に、苦い記憶が…うぅっ!