年齢より中身、ノンエイジ・ウイスキー

先週39歳になったユタカです。
お祝いにきてくださった皆さま、サンキュー!

今年は堀内孝雄ばりにサンキューと叫び続けていく所存です。わからない方はお父さん、お母さんに聞いてクダサイ。

今日の話はウイスキーの年齢について。

相手の年齢を気にする人、まあまあいますよね。ボクが人の年齢を気にするのは、10代の子にお酒を売っちゃあダメだからってくらいなものですが。

ああそれと、当店は25歳までの方はボクから一杯ごちそうしています。お店で気兼ねなく伝えてください。いきなり「キミ、若いね?」なんてボクから聞いたりはしません。それこそどんな接客だよなあ。笑

さり気なく宣伝できたところで、本題へ。

ちょっとしたニュースにもなっていましたが、ニッカの「余市」と「宮城峡」が終売。

これまで年数表記のないノンエイジ(よく”NA”と略されます)、10年、12年、15年…と展開していたラインナップを改めるそうです。

nikka

「余市」は“重厚で力強い味わい”、「宮城峡」は“華やかでスイートな味わい”
蒸溜所の個性を際立たせた、新たな「シングルモルト」を新発売!
『シングルモルト余市』『シングルモルト宮城峡』
2015年6月15日 アサヒビール株式会社
http://www.asahibeer.co.jp/news/2015/0615_3.html

サントリーも、2013年に山崎10年と白州10年の生産を終えて、年数を書かないノンエイジのボトルを発売した経緯があります。12年以上のボトルは今も売られているけれど、最近は品薄気味。

ここまで挙げたウイスキーは全部、シングルモルト・ウイスキーですね。

誤解しやすいのは、ウイスキーは木樽で熟成するけど、一つの木樽から直接ビン詰めする例は少ないです。蒸留したての頃は同じお酒でも、樽の種類や保管条件によって、中の原酒に特徴の差がでてきます。樽の話は奥が深くてね、大きさ、原木の産地、何回使ったか、前に何を詰めていたか…、まあ色々と。

例えば山崎12年であれば、山崎蒸留所で蒸留した原酒のうち、12年以上熟成した原酒を選んで、ブレンドして売りだしています。

ブレンドはするけど、シングルモルト。ブレンデッド・ウイスキーとはまた違うんだよ。お酒に馴染みがない方にとっては分かりにくいね。

年数の表記は、造り手のプライドみたいな意味もあると思います。

ウイスキーは熟成期間が長いほど、コストは嵩みます。要するに売値が上がっちゃう。ただでさえ保存場所もとられるし、天使の分け前なんて言うけど揮発で量が減っちゃうし。

そうかと言って、古いほどいいって問題でもないのが面白いところです。

12年と書いて売るなら、12年以上熟成した原酒しか使えないけどさ。年数を書かなければ、ほんの少しだけ、うんと若くて特徴のある原酒を加えて、新しい風味が生まれるかもしれない。少なくとも可能性は広がるね。

日本だけじゃない、ウイスキーの原酒不足に樽不足。各社がノンエイジのウイスキーを推すのは、前向きな理由ばかりではないかもしれません。選べるお酒が減ってしまうのは寂しいことだけど、嘆いてばかりじゃつまらないし。

9月発売のNew余市・宮城峡はまだ試せていませんが、山崎・白州の例で言えば、ボクは今のノンエイジも好きですね。