ちょっとクセになりそう、シーバスリーガル・ミズナラ

「蘭奢待」って何だか知ってるかな。
よ~く見ると「東大寺」の文字が隠れてます。

蘭奢待は東大寺正倉院の宝物で、全長150センチにもなる巨大な香木。織田信長が権威を示すために切り取って所有したことでも有名ですね。

香道の嗜みがある人なんかはご存知だと思うけど、東南アジア原産の伽羅と呼ばれるこの手の香木はとっても貴重なもので、良質の物は1gあたり数万円で取り引きされます。大きい物ほど値打ちがあるらしいね。

話は変わって、その伽羅の香りをまとうウイスキーについて。

現代では、スコットランドや日本のウイスキーに使われる樽材のほとんどは輸入に頼っています。

中でも圧倒的に多いのは、バーボンを熟成した使用済みの樽。通称アメリカン・オーク。

シェリー・ワインによる慣らし(シーズニング)を経た樽もお馴染みです。こっちは通称スパニッシュ・オーク。スコッチ・ウイスキーの歴史の中では、もともとこっちが主流でした。

加えてここ日本では、サントリーを中心に日本原産のミズナラ材を使ったウイスキー熟成も進めています。全体からの割合でいえば、圧倒的に少数だけどね。ジャパニーズ・オークって呼ばれてます。

もともと太平洋戦争の影響で、当時主流だったスパニッシュ・オークの輸入がままならなくなって、仕方なしに自国で調達できる樽材としてミズナラを試したって経緯。

ミズナラ樽で長期熟成を経た(20年超!)ウイスキー原酒は、古式ゆかしい由緒正しい木造建築の中でお香をたきしめたような印象。サントリーでは伽羅や白檀、神社仏閣の香り…なんて表現してますね。

みんなも飲んでみたいよね。サントリーが限定で少数販売をしていますが、ただでさえ長期熟成モノだけあって、とっても値が張ります。そうだなあ、蒸留所のテイスティングバーなんかに行けば有料試飲できるかもしれない。

一方、短期熟成はなかなか大変みたい。そういう企画のウイスキーもちょいちょい売られていますが…これはもう飲み手の好みになっちゃうけど、かなり個性の強いウイスキーが多いです。

だいぶ前置きが長くなっちゃったけど、今日のお酒。日本限定販売です。

シーバスリーガル ミズナラ・エディション
Chivas Regal – Mizunara Edition

mizunara

シーバスリーガルは洋酒が高嶺だった時代からおなじみのスコッチ・ブレンデッドですね。若い子はお父さん、おじいちゃんに聞いてごらん。

普段のシーバスに、さらにミズナラ樽で後熟した原酒を一部ブレンドしているみたい。要するに、ミズナラの影響は抑えめで、伽羅や白檀、神社仏閣の香り…とまではいきません。

そうは言っても、ひと口でそれとわかる新しさがあるね。少しねっとりとした甘さに加えて、どこか懐かしい日本家屋のような木の香りに包まれます。

ちょっとこれは、クセになりそう…!