ウイスキーの塩気の話、ダグラスレイン・ロックオイスター

変わった名前したスコッチ・ウイスキーです。
「ロックオイスター」とご指名ください。日本語で岩牡蠣って意味だね。

ちなみに岩牡蠣は夏に美味しい牡蠣。秋から春先にかけて美味しい真牡蠣とは別物ね。

ダグラスレイン ロックオイスター(カスク・ストレングス)
Douglas Laing’s Rock Oyster (Cask Strength)

rockoyster

いいですね、美味いよコレ。
やりすぎない程度に特徴があって。
甘さと煙っぽさ、磯っぽさがいい塩梅。
値段も高すぎず、ちょうど良い。

まとまりのいいウイスキーだからさ、慣れない方でもイケると思うよ。スコッチに興味がある方はお試しクダサイ。ボクの好みでカスクストレングス(アルコールが強い方)を仕入れてますので、お好みで加水して。

お吸い物ほどじゃないですが、塩気を感じるウイスキーはあるね。ミネラル分というか、旨味の一部だと思ってください。ボウモアを飲んだことがある方は、あんなニュアンスです。もちろん後から塩を加えているわけじゃなくえて、スコットランドの特に島しょ部あたりの地勢が影響してます。

もうすこし詳しく話すと、シングルモルトの原料の”モルト”は大麦を発芽させたものだけど、発芽した段階で留めておくために、熱風で乾燥させるんです。この時、燃料に泥炭(ピート)を使うと、煙臭さや薬品っぽい香りがウイスキーに現れる。絶えず潮風が当たる島しょ部のピートを使えば、塩気混じりの煙で燻すような状態になるわけです。樽で熟成している間も潮風があたるから、影響あるんだろうね。

ロックオイスターは、いくつかのシングルモルト・ウイスキーの原酒をブレンドした企画品です。ヴァッテドモルトって呼びます。

写真じゃちょっと読みづらいですが、貝のイラストの周囲に、

  • オークニー
  • アラン
  • ジュラ
  • アイラ

って書いてあります。これらはスコットランドの島の名前で、それぞれにウイスキー蒸留所が存在します。

アラン島とジュラ島には、蒸留所は一つずつしかありません。オークニー島には、ハイランドパークとスキャパの二つ。アイラ島は、えっと、今8つかな。

具体的にどの蒸留所のウイスキーが入っているかは明らかにされていないんだけどさ、好きな方は飲めばなんとなく、あ~あそこかなってわかるよ。

紹介はこんなところかな。

先に触れたヴァッテドモルトについてだけど、用語がいろいろあってわかりにくいですよね。知識を身につけるのは楽しみ方の一つだけど、バーで飲むのはお勉強じゃないからさ。ただ、皆さんが本当に好きなお酒にたどり着くために、知っていると得することはあるね。そのための知識は、お酒のジャンルによって異なります。

スコッチ・ウイスキーで言えば、

  • シングルモルト
  • ヴァッテドモルト(ブレンデッドモルト)
  • ブレンデッド

とあるけれど、それぞれ

  • ヴァイオリン・ソロ
  • 弦楽四重奏
  • フルオーケストラ

みたいな感覚だと思ってください。

ヴァッテドモルトは特殊というか、売られている製品自体の出数が少ないんだけど、シングルモルトとブレンデッドは、一生かけて付き合えるくらい歴史の深さと多様性があります。

バーボンをはじめアメリカン・ウイスキーはまた別枠。日本のウイスキーは、スコッチと共通点は多いですが、また別枠。

まあね、ウチに来て、ウイスキーに限らず先入観を忘れて色々試して、気に入ったお酒があったら掘り下げてみる。そんな気軽な入り方がいいと思うよ。