今日のお題はスコッチ・ウイスキー。スコットランドは南ハイランド地方のシングルモルト「グレンタレット 10年」。
THE GLENTULLET 10Y
猫好きな方は必見です。どうしてって、続き読んでね。
スコットランドのモルト・ウイスキーは、便宜的に6地域に分類されます。
- ハイランド(蒸溜所の数が多く地域も広いため、さらに東西南北に分類)
- スペイサイド
- ローランド
- キャンベルタウン
- アイラ
- アイランズ
製法や味わいは各地域で似たキャラクターを持つところもあるけれど、味わいはもちろん画一的じゃない。
そもそも、モルト原酒を作っているからといって、シングルモルト・ウイスキーとして市場に卸しているかというと、それはまた別の話です。日本のウイスキー好きには、シングルモルト愛好家が多いけれど、世界的な消費量で言えばブレンデッドが圧倒的。多くの蒸溜所では、出来上がったモルト原酒の大半(あるいは全て)をブレンデッド用に卸します。酒の品質が劣っているわけではなく、ブレンドして映える酒だということ。
そこで今日のシングルモルト、グレンタレット蒸溜所は南ハイランドにあります。
グレンタレット蒸留所はとっても老舗、自身はスコットランド最古の蒸溜所と主張しています。観光スポットとしても充実しているみたい。特徴は、穏やかで優しい。元々15年が好みで、今回は10年を入れてみました。驚いたのは、ナッツの香りがものすごい。ピート(泥炭)の炊き方に由来するとか…。
ここまで語っておいてね、実は…グレンタレットは味じゃないところでとっても有名な蒸溜所です。
世界一ネズミを捕まえた猫
ウイスキー好きなら聞いたことがあるだろう、あまりにも有名なエピソード。その昔…といってもたかだか30年程前まで、ウイスキー蒸溜所はある目的で猫を飼う事が多かった。穀物につくネズミ駆除のため。ウイスキーキャットと呼ばれます。
蒸溜所に猫が居ること自体は話題にはならない。グレンタレット蒸溜所で飼われていたタウザーちゃん(雌猫)は24年の生涯で3万匹近くも捕まえたネズミキラー。ギネスブックに、世界一ネズミを捕まえた猫として掲載されています。個人的には、24年も長生きした事の方が気になるけど…。