ワインの美味しさをまだ知らない、友人の話

お酒を題材に扱った漫画はいくつかありますが、相変わらず根強い人気を集めている、ご存知「神の雫」。

バーテンダーやワイン好きの間では賛否両論がありますが、ワインにスポットを当てて、飲み手の幅を広げた事実は、喜ばしいことだと思っています。

神の雫

先日、ボクの知人達が「神の雫」で扱ってたワインを購入してきて、本当に美味しいのか試してみたそうです。結果を聞くと「わからない」と・・・。

なんでも1本のワインを大人数でシェアしたために、一人が飲めた量はほんの僅か、2~3口で飲めてしまう量。これでは、善し悪しの判断どころか、そのワインの真価を定めることすらままなりません。

ワインの魅力に気付いていない、哀しい友人

また別の友人のお話。彼は普段、バーでも自宅でもウイスキーを好んでいます。20代にして、60度を超えるカスク・ストレングスのシングルモルトをストレートで飲むような、なかなか男気溢れる飲み手、なのですが・・・。

ことにワインに関して彼の弁を借りると、

「酒屋で選んで美味しかったためしがない」
「とくにボルドーは、1本開けると悪酔いする」
「本当に食事に合うのか疑問」

とのこと。確かにワインは情報量が多く、ご自身で選ぼうにもとっかかりがなくて困るという意見は頷けます。

ボルドーが悪酔いしやすいという意見は、ある意味正しいです。悪酔いの原因は酸化防止剤。ボルドー・ワインは徹底した品質管理の代償として、ワインの品質を保つために酸化防止剤が多く使用される傾向があります。

ただ彼の場合、ある程度色々なワインを試しても素直に美味しいと感じられない、これはワインそのものに原因があるのではなく、正しい飲み方をしていない、本当にそのワインの真価が引き出される飲み方を知らない、ということも考えられます。

常温って何度?赤ワインが本当に美味しい温度の話

例えば、赤ワインを飲むのに適した温度について。一般的に「常温」が良いとされています。

常温って、具体的には何度でしょうか。季節に関わらず、日の当たらない屋内に保管した温度だとすると、答えはNOです。

正解は12~14度。ではコルクを抜いた時点で14度ならばいいのか、これまた答えはNO。グラスに注いだだけで、ワインの温度は1度上昇します。また、飲んでいる間にも、ボトルの内の温度は刻々と上昇していきます。

たかが2度、されど2度

ワインほど、温度に左右されるお酒もめずらしい。ワインがお好きの方ならば、よくご存知かと思います。ワインの扱いは、皆さんが想像している以上に繊細です。

抜栓してすぐに飲むのが美味しいワインもあれば、空気に触れさせて時間をおくと花開くワインもあります。ボトルによって個性の差が激しく、こうして飲むのが正しいという共通解がありません。

なぜならば、ワインは畑でつくられるもの。農作物であり、生き物だから。本当においしい状態で、飲み始めから終わりまでお客様に提供する。サービスする側の技術と経験が物を言います。

国内のワイン消費量は概ね右肩あがり。以前のソムリエ・ブームから、ワインに関する情報の普及も広がりました。そして、残念なことに、中には誤った情報が広まってしまっていたり、誤解を生むような情報も多々存在しています。

個人的には、セオリーに固執してしまうあまり、そのワインの持つ個性に適応できていないケースが多いように感じています。

おいしいワインを飲みたい方は、BAR NASHへどうぞ

ひとまず、お話しした友人には、BAR NASHの内装が出来上がったら本当に美味しいワインを1本開けて、ワインの魅力に引きずり込もうと企んでいます。笑

ひとまず一本、虜にしました。白のビオワイン、ミレウーヴェ 2007 [Milleuve 2007]

既に高評価を得ているワインも素晴らしいですが、そういったボトルは軒並み高額。ボクはまだまだ価格が高騰していないワインを常に発掘して、お手頃な価格で皆様に提供したいと思っています。まずはグラスで試していただいて、お気に召したら次回はボトルでどうぞ。

美味しいワインを飲んでみたい、もっとワインのことを知りたいお客様は、ワインも決して手を抜かないバー、NASHへぜひお越し下さい。

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